宮崎日日新聞
みやざきにちにちしんぶん
2014年印刷
通常版
宮崎日日新聞の題字は、横長でカラーです。2014(平成26)年に宮崎日日新聞より頂いた資料によると、この題字は世紀の節目の変更として、1999年(平成11)年から使用しているとのこと。コンセプトは「重厚で、明るく、力強く、親しみやすく」だそうです。書体はゴシック体を選び、21世紀に躍動する力強さを表現。題号の下に併記した英語は、親しみやすさを重視して「THE MIYANICHI」としたとのことです。青色で描かれた弧は宮崎の大地を表現しており、大地の上に題号を配置することで宮崎日日新聞の歴史の重みを表しています。横長でカラーの題字は、1999年(平成11)年当時、日本新聞協会加盟紙の中でも数社しかなかったそうです。
縦長から横長へ
宮崎日日新聞は、題字を過去10回以上変更してきたそうです。創刊の1940(昭和15)年から現在の題字が登場した2014(平成26)年までの74年間は、ずっと縦長を使ってきました。
書体の移り変わり
宮崎日日新聞の前身である日向日日新聞時代には、朝刊・夕刊で書体を使い分ける試みが行われ、夕刊は朝刊よりやや堅いイメージの書体を用いていたそうです。書体は、時代に合わせて随時変更してきたとのこと。最初は柔らかい印象の書体でしたが、復興期には質実剛健な印象の書体に、高度成長期にはややソフトな印象の書体に、その後はスマートさのある書体に。
地紋の移り変わり
時代を映す顔として、地紋も変容してきました。1940(昭和15)年の創刊時には農業県の意気込みとして稲穂を描き、復興期には象徴としてサクラを描き、宮崎の観光ブーム時には南国ムードが漂うヤシ科のフェニックスなどを描き、1986(昭和61)年以降にはモチーフを省いて横線だけを引いていたようです。